先日実家に帰った時に母から
「あんたのゆうちょの通帳出てきたから、いらへんかったら解約してきよし」
って、平成12年の4月3日に作成された、今はなき「郵政省」と書かれた通帳を渡された。

(25年も前か…)
うっすらと思い出したのは、これは金沢の某○クドナルドでバイトをするときに
「ウチではゆうちょでしか振り込みできませんので!」って厳つい女性副店長に面接の時に言われて作ったやつだなぁ、、、などと思い出してみて。
「なんで口座作るのに金取られなあかんの?」って思いながら100円入れたなぁ、とか。
「マク○ナルドのポテトの塩はMの字を描くように振ってくださーい!」って言われたけど、「俺、しょっぱいほうが好きなんすよね」ってMの字を2回してたやついたなぁ、とか。
賄いで頼むてりやきマックバーガーのマヨショット2回打ったなぁ、とか。
結局、2ヶ月しかいなかったんすけどね。
理由?レジしたかったのに延々とパン焼かされたから。男子がレジなんて聞いたことない!って今ならいろんなフェミニストさんたちに怒られそうな理由で。
でもね、気持ちはわかる。
イケメンのお兄さんならともかく、女子高生がレジしてるほうが好感もてるわ。
そんなこんななどうしようもないことを思い出しながら開いてみた通帳の最終ページにある残高は
「40,359円」
オカンもこれ見て、言ってくれたんやろな。ありがとうやで…

ウキウキしながら郵便局に持ってったんすよ。
ふるさと納税の支払いとかもあったので、振込用紙とかと合わせて。
窓口のおばさんから「振り込み分と相殺で返金させていただいても良いですか?」なんて聞かれたので「もちろんすよ!」なんてウキウキして答えて。
「番号札205番のお客様〜」って呼ばれて、窓口に行った時のおばさんの申し訳なさそうな顔。
「未記帳のぶんがありましたので、残高475円です…お支払い分は現金でいただいてもよろしいですか?」

だよね、、、そうだと思った。
だって25年前から俺だもん。残すわけがねぇ。
なんも変わってないなぁ、と思って可笑しくなった一方で25年前のボクには想像できてない自分の姿がいまあるわけで。
あの時のお前、マジで金なかったもんな。
缶コーヒー1本で何時間も粘ったり、食堂で大盛りご飯だけ頼んでマヨネーズと醤油だけかけて食べたり、シケモク拾って吸ったり…
そうだな、全部悪いのはマリンちゃんとジャグラーだな…あと金太郎な。猪木も悪いし吉宗も悪いな。
あいつらマジでクソだったな。
でも一番クソだったのお前だぜ?知ってんだろ?
それが東京で働いてて23区内に住んでるとか、イヌ飼ってるとか、ましてやウマ買ってるとか。
ふざけてるよな、漢字で名前書けたら入れる大学だから中国人留学生に囲まれてたお前がだよ?
同級生が公務員になるか、ディーラーになるか、パチプロになるか悩んでたってのに。
「おぎちゃんはボクの知ってる枠には収まってないから、好きなことやっとき。卒論書いたことにしとくから」って、あの時に北村先生に言ってもらって良かったな。
あの時に描いてた40代の自分の理想像には1mmも合ってないけど、この人生はこの人生で良かったと思ってます。
『「まだ」は「もう」、「もう」は「まだ」なり』
人生80年、「もう半分過ぎてる」と思うか、「まだ半分ある」と思うか。
ボクは「残り30%」だと思って生きてます。
例えばスマホの充電、30%だと焦りません?
やろうと思えばやれるし、温存しようと思ったら温存できる。
連絡を取って助けてもらうのも手だし、自力でなんとかできるギリギリのライン。
氷河期世代、色々あるけどまだ終わってないんだよ。顔上げろ。
ボクはこの30%のところでなにができるのか考えて、生きていきます。
何をするかは、また今度ね。